リハビリの仕事がどうAIロボットに奪われていくのか?導入事例と将来予測




今回は、医療業界に10年間勤務しております私から「医療業界とAI」をテーマにお話をさせていただきます。

現在30代になる私は、医療業界の中でもリハビリの専門職についており、年収は地方在住の職場で460万円。

最近は、AIの進歩が著しく、医療・介護業界は便利なAIを搭載した補助ロボットが開発されています。

医療・介護業界はAIによって仕事が奪われにくいと言われていますが、はたしてそうなのでしょうか?

AIのお話の前に、リハビリ業界のお仕事事情をお伝えしておきます。

実は、問題を抱え過ぎていて全て上げるとキリがありません

今回は、次の3つに絞ってみました。

  1. 他の業界に大きく遅れている「仕事の意識」
  2. 1人が上げれる利益に制限がある
  3. 能力の評価があいまい

リハビリ業界の「仕事意識」は大きく遅れています。

「効率」よりも「努力」と「時間」、「成果」よりも「気持ち」を大切にしてきた業界ですので、長時間労働やパワハラの問題を意識され始めたのは1〜2年です。

また、医療業界では利益を上げることに制限のある仕事もあります。

リハビリの業界では、1人の社員が1週間で得られる報酬(売り上げられる利益)は決まっていて、新社会人の方もベテランも変わりません。

この、2つの問題があるためリハビリ業界では社員の能力の評価があいまいで職場によって極端です。

例えば、担当するお客さんや関連部署とやりとりが円滑に進む、コミュニケーション能力を第1の評価基準にしている職場もあります。

全く別で、技術や知識を証明する「資格や経歴」、実際の技術を第1の評価基準にしている職場もあり、この違いは実際に勤務するまでわからないことがほとんどです。

高齢化社会においてAIが導入される3パターンとは?

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高齢化社会となった日本では、医療福祉の業界は、まだまだ将来性がある仕事と言われています。

外国人労働者の受け入れ対象になっていますが、受け入れる人数に比べて足りない人員の方が圧倒的に多いことは変わりません。

今後AIが進歩することで、仕事が失われることはあるのでしょうか?

医療・福祉業界でのAIの活用は、3通りあります。

1つは、「患者さんや利用者さんのサポートをするAIとロボット」です。

具体的には、モーター付きの「装具」と呼ばれる足の力を補助する道具などがあります。

もう1つは、私たちの「仕事の代わりをするAIとロボット」です。

有名なものでは、手術を遠隔操作で行うマシーンや、タブレットで自動的に問診を行い、重症か軽傷かを判断するAIなどがあります。

リハビリでは動きが悪くなった手足や首に、電気を流して動きを良くするための道具は、現時点でほとんどの判断をAIが担当しています。

この分野のAIやロボットは、発展が著しい分野です。

最後の3つ目は、事務作業や受付など「関連する仕事をするAIです」。

私たちリハビリの仕事では、お客さんにリハビリをすることで報酬(利益)が得られる仕事です。
実は、書類を書いたり受付や案内をすることは無償の仕事。

勤務先によっては、書類や資料作成、時間外の受付を担当しても残業代が出ない場所もあります。
このような、利益を生まない仕事をサポートするAIが活用されると、利用する方、働く方それぞれの利益につながります。

さて、「患者さんや利用者さんのサポートをするAIとロボット」「仕事の代わりをするAIとロボット」「関連する仕事をするAI」の3つの中で私たちリハビリの仕事を脅かすものはどれでしょうか?

おそらく、「仕事の代わりをするAIとロボット」ではないでしょうか?

 

リハビリ業界の中でAIに奪われていく仕事とは?

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医療・福祉業界、中でもリハビリ業界では「仕事の代わりをするAIとロボット」が進歩を続けています。

例えば、低周波治療器(ていしゅうはちりょうき)と呼ばれ、動きの悪くなった手足や首にわずかな電流を流すことで、動きを回復させる機器があります。

市販されているダイエット用の機器にも言えることですが、低周波治療器が流す電流の強さや時間はほとんどAIが判断しています。

他にも、認知症や会話が不自由になった方向けにタブレットでリハビリが行える機器もあり、こちらもAIが担当しています。

低周波治療器は、機器を置いて電気が流れる部分を患者さんの体に固定するだけ、あとはスイッチを押すとAIが適切な治療を始めてくれます。

認知症や会話が不自由な方向けのタブレットも、アプリを立ち上げて患者さんの前におくことと、簡単な使い方をお見せするだけです。

「こんなもので効果があるのか?」

そう思われるかもしれませんが、AIやロボットの方が治療効果が高い検証結果もあります。

なぜなら、現代の医療分野のAIやロボットは、今までのリハビリ業界の経験を積み込んで、さらに最新の情報を搭載しているからです。

対するリハビリの専門職は、10人全てが最新の知識を持っていて治療効果の高いリハビリをしてくれるかというと、残念ながら、そうは限りません

「やっぱり機械にだけ任せる分野ではない」そう安心してもいられません。

医療業界の収入の約7割は、国の社会保障費で成り立っています。

治療効果が同じなら、より安く行えるAIに任せようと国が方針を決めると、リハビリの仕事がAIに置き換わってしまう可能性も低くはありません

その時、仕事を失ってしまわないためにはどうしたらいいのでしょう?

AIが搭載された最新の機器を、患者さんに効果的に活用できるだけの知識と技術を身につけておく必要があります。

リハビリ業界は安定感はあるが、政策で景気が左右される

2019 01 05 13h44 59 - リハビリの仕事がどうAIロボットに奪われていくのか?導入事例と将来予測

公務員・銀行・医療業界は一生安泰、そう言われたのは10年以上前のことですが、リハビリの仕事は人気が高いのは変わりません。

理由の1つに、医療業界は景気に左右されにくい特徴があります。

わかりやすくすると、景気が良くなっても収入が増えるわけではありませんが、不況になったからといって失業を心配する必要もないからです。

さらに人手不足で、医療関係の資格を持っていれば働ける場所も多くあるからです。
ですが、1つだけ気をつけることもあります。

それは、医療機関の収入は国の法律で決まっているということです。

 

例えば国が、「リハビリは社会保障費が高いので患者さん1人あたり●万円までにします」と決めるだけで、それまでリハビリの専門職をたくさん雇っていた医療機関で職員を雇い続けられない事態も考えられます。

また、さきほどのようにAIを活用する方が治療効果は変わらず社会保障費を抑えられる場合も同じです。

 

国の政策によってリハビリ業界は一気に流れが変わってしまうのです。

 

今後リハビリ業界に入ろうと思う場合の心構え

これから医療福祉の業界、中でもリハビリの専門職を目指される方にできるアドバイスは2つあります。

1つは、AIを含めた医療福祉機器を効果的に活用できることを目指すことです。

学生の頃から、勉強を重ねて知識と技術を身につける習慣を持っておいてください。

もう1つは、医療以外にも応用の効く資格を持っておくことです。

医療福祉の業界に限らず、専門職というものは専門の仕事がなくなると「何もできない人」になりやすい仕事です。

今後の社会の変化、社会保障費が上がり続ける高齢化社会の日本では、医療福祉の業界で仕事がなくなる事態が起こる可能性は低くはないでしょう。

できれば、医療福祉の業界でも役に立つパソコンやインターネットの技術、接客などの人と接する技術、組織作りに欠かせないマネジメントの勉強をしておくと専門職でいられなくなったときの頼りになります。

これから医療福祉の業界を目指される方には、専門的な知識と技術を高める習慣と他の業界にも目を向ける広い視点が必要になるでしょう。

私は現在It技術を中心に、ネットで自力で稼ぐ力を身に着けています。どんな業界でも半永久的に安定というのは難しいのです。

是非とも情報収集をして、油断なきように仕事に取り組みましょう!

この人の意見や考え方はどうでしょうか?感想待ってます!

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