私立高等学校で26年間、数学の教員として勤務していました。年収は500万円以上600万円くらいの中堅レベルの学校で働いています。

高校教員という仕事は、基本的にはAIにとって代わるということはないと思います。ただ、教具などとして利用する部分は増えるかもしれないと考えます。

 

また少子高齢化で、子供の数も減るし、AIの授業が増えてそのうち教員がいらなくなるようなことを言っている人もいますが、現場に立っている限り、そこまで悲観をしなくても良いのだと思います。

教育現場において大切なことは、生徒に対して会話を通して教えたり指導ことだと考えています。プログラムされた機械によって人の気持ちの大切さを身につけさせることはできないと思います。

高校教師の仕事がAIとどう関係していくのか?

大学の受験指導のためにAIを使うことはあると思います。AIによる、教科指導は、理解力の高い生徒であるならば可能だと思います。

 

そういう意味では高校教師の仕事の一部がAIに奪われる可能性があるかもしれません。

 

しかし、今の社会では、学力不足の生徒が大変多いと思います。

 

学力不足の生徒に対しては、つまづきが生じた時点に戻って、学力を身につけさせることが必要です。表面上の指導だけでは、学力を補うことができない場合が多くあります。

その生徒が、将来社会に出て充実した人生を送ることができるような基本的な学力は身につけさせてやりたいと思います。

高校教育現場の仕事の大変さは深刻です。勤務を終えて自宅に戻ったとしても、何かあれば早急に対処しなければなりません、校務文章、担任業務、部活指導、気の休まる時間がありません。

 

しかし、一人の生徒に関わっている場合、自分が忙しいからといって代わりの教員にバトンタッチするわけにはいきません。方法を間違えてしまうと生徒との信頼関係を失ってしまうことにもなりかねません。

経営上の問題から、教育現場に置いて、正職員ではなく期限付き職員(教員)が増えています。期限付きの立場で、何年か先の目標を持って働くことができるものでしょうか?

生徒の将来、生徒たちが担っていくであろう日本の将来性を考えるのであれば正職員の数を増やして、それぞれの教員の負担を減らしていかなければならないと思います。

しかし、高校教員の負担を減らすためにAIの導入を考えるのはダメだと考えます。

 

先にも述べましたが、教育現場で大切なことは、AIを使って学ばせることではなく、人間同士の協働作業を通して成長しあうことだと考えます。

AIが学校や社会に与えるのはいい影響だけとは限らない

2018 12 06 10h18 18 - 本当に少子化とAI授業導入のせいで高校教師に将来性はないのか?って話

その状況によってAIが適している場所ではAIを使うことは良いことだと考えます。しかし、AIは普及することにより、生きている人間の仕事がなくなっていくことが危惧されます。

 

AIが高校教師の仕事をしてくれるのであれば、それが便利で良いという風潮もあります。AIの普及によって、確かに便利な世の中になっていると思います。

 

しかし、便利な世の中が良い世の中なのでしょうか?

 

今の世の中は、あまりにも便利になりすぎています。なぜ、便利なのか、その仕組みもわかっていないのにただただその便利さを教授しています。

 

もう少し便利ではなかったけれども人間同士のつながりを大切にしていた学校時代に戻っても良いのではないでしょうか?

社会全体が、人と人のつながりが大切であると感じるような方向になることが必要だと考えます。
毎日毎日があっという間に過ぎていきます。ゆっくりと今日1日のことを考える時間もないくらいなのではないでしょうか?

多くの生徒は、ひと時もスマホを離しません。友人や家族と過ごしているときでさえです。確かにスマホの操作に煮は慣れていて使いこなしているかもしれませんが、周囲の人との言葉によるコミュニケーションをうまくとることができているでしょうか?

実際に何らかの職業についた時に、職業人として、大変なことや辛いことがあってもそれを乗り越えていくだけの強い意志を持つことができているのでしょうか?

 

もし、高校の授業が全部AI化してしまったら、そういう社会性がどこで育まれるのか?私はすごく心配をしているのです。

社会全体で、人との交わり、コミュニケーションをとることの大切さを意識しあえるようになることが、AIにとってかわられないようにする一番の方法だと考えます。

しかし、現状はつい最近出来上がったものではありません。こうなるまでにかかった時間以上の時間をかけて修正していかなければならないのではないでしょうか。個人的には、人とのつながりを大切にすることを意識しています。

 

高校教師はお金目的じゃ務まらない!誇りを持って生きて欲しい

2018 12 06 10h16 06 - 本当に少子化とAI授業導入のせいで高校教師に将来性はないのか?って話

ここまで少子高齢化社会のがすすむと、この仕事はあまり儲からないんじゃないか?将来性がないんじゃないかと思う人もいるでしょう。

 

でも、教員という職に就くにあたっては、なぜこの職に就きたいのかという自分の意識をしっかりと持つことです。

 

最終的に選択できる仕事が教員しかないから教員になろうというような考えでは、ダメです。

 

第一そんな考え方をしている教師に教えられる生徒がかわいそうです。

 

あなたにとっての生徒は、働いている間中、大勢います。しかし、生徒にとっての先生の数は限られています。教員になる人は、そのことを強く意識するべきです。

 

小学校ならば6年間、中学・高校ならば3年間の学校生活です。そして、それは一生に一度の期間です。あなたには、その貴重な期間を無駄に過ごさせてしまう権利はありません。

教師はサラリーマンではありません。時には自分の時間を我慢してでも生徒のために働かなくてはなりません。

 

理不尽なことを言ってくる保護者もいます。生徒への指導方法について、自分とは異なる考え方もたくさんあります。部活動の指導もあります。大変だ、つらい、疲れると思いたくなることがたくさんあるかもしれません。

しかし、生徒と過ごした時間は、いつか宝物になるでしょう。

 

やんちゃな生徒の指導に困ったとしても、気持ちを込めて指導したのであれば、あなたの気持ちは生徒に伝わっています。

 

やがて、「こんなことあったよね。」などと懐かしく話し合う時がやってきます。生徒と作り上げた人間関係は一生の宝物になります。

 

高校教師という仕事は大変です。将来性があり、給料が増えるかと聞かれるとそうでないかもしれません。

 

しかし、間違いなくやりがいのある仕事です。AIなど恐れずに情熱のある先生になってほしいと考えます。

教員生活をする間に知り合うことができる生徒の数はどのくらいになるでしょうか。こんなにたくさんの人と知り合うことのできる職業はそれほど多くはありません。幸せな人生だと思います。

 

私は長年この仕事をやってきて最高に幸せな人生だったと思えますよ!!

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