私は北海道在住の44歳、男です。派遣会社(アスクゲート)に在籍しておりまして、
現在、某ホテルのルームメイク業に従事しています(ホテル清掃業)。
おおよその年収は120万円ほどになります。
登録している派遣会社の在籍年数は3年ほどになりますが、現在従事しているホテルのルームメイク業には在籍してから1年ほど経ちます。
1⃣ 社会情勢、特に景気の影響を受け過ぎる
社会情勢の影響(国内・国外問わず)をダイレクトに受けます。人の動きや景気が分かりやすい形で結果に出ます
2⃣ かなり激しい肉体労働である
労働時間自体は5時間程度ですが、激しく体を動かす上に、休憩時間がありません。清掃業は休みなしというのが業界内の常識です。
3⃣ 人間関係がややこしい
ルームメイクに従事するのは主に年配の女性の方が多いので、とにかく人間関係がややこしいです。なじめる人とそうでな人の差が大きいです。
ホテル業界は景気の影響を受けて大変です
ホテルのルームメイク業の一番の問題点は、何と言っても社会情勢(特に景気)の影響をあまりにも強く受け過ぎる事です。
特に現在のようにコロナが蔓延し、社会的かつ世界的に行動の自粛が要請されると、国内・海外を問わず観光客がホテルに宿泊する事自体が無くなりますので、当然の結果としてルームメイクの仕事自体が激減もしくは消滅します。
ちなみに、コロナ下の現在においては、観光客自体がゼロなので、仕事自体が全くありません。
事実上、失業状態と同じと考えています。本当に大変な時期になってしまっています。
自分の能力や努力ではどうにもならないような事柄により収入が安定しない事が、ホテルのルームメイク業の最大の問題点だと思います。
この点はルームメイクのみならず、ホテルもしくは観光業そのものにも同じ事が言えると思われます
上述したように、「激しい肉体労働」「人間関係がややこしい」といった点も確かに問題ではありますが、それはどんな職場・職種においても、程度に差はあるでしょうが存在すると思います。
「給料が安い」事も確かに問題(不満)ではありますが、労働時間が5時間程度と短い事(残業はほぼ無し)や、そもそも給料が安い事を知った上で就業していますので、これらの問題点についてはまだ、あきらめというか納得する事が出来ます。
しかし今回のコロナのように、仕事自体が無くなってしまっては、当然給料も無くなってしまうので、まともに生活設計をプランニングできませんし、冠婚葬祭のように予想外の事があった場合の対応が難しくなります。
コロナのような例は極端なのかもしれませんが、そもそもルームメイク(大局的には観光業)には、景気の微妙な浮き沈みの影響をかなり受けやすいという性質があり、それに伴い給料(収入)が一定レベルで安定しないというのが、やはり最大の問題だと思います。
ルームメイクの仕事は今後どうなるのか?
現在のように世界的に人の出入りが抑えられた状態が、すぐに解決されるとは到底思われない事もそうですが、そもそも、そのような社会情勢の影響を強く受け過ぎる業種である事を勘案すれば、
ルームメイク業(ホテル業・観光業)の3年後や未来は、決して明るいものではないと考えます。
また、年配の方がルームメイク業務の主体になっており、失礼ながら年々、そのような方々の年齢は上がっていくわけですから職場に戦力を一定程度安定して維持するのも、難しいのではないかと考えています。
先述のように、人の出入り自体が激しいですが、新しく入ってくる方も基本的には年配者が多いので、人手不足の根本的な解決にはなっていません(若年層に避けれられている)。
また業務の特性上、ハードな肉体労働を年配の方が毎日、素直にそのままこなすのは無理なので、
どこかで上手く「手を抜く」事が必要になります。
ただ、そのようないい意味での「ズルさ」は、人に教えられて身に付くものではなく、自分の経験で掴むしかないので、なおさら年配の方が新しく入って来てもすぐに辞める、根付かない一因になっています。
社会情勢の影響を受けづらくする、業務分担を効率的に配分し個人の負担を少しでも減らす、というのが問題の解決法と考えられますが個人では難しいです。
そもそも業態における社会情勢の影響を弱めるというのは、一業種・一企業・一個人には不可能な事であり、人手不足を補うための努力も現在最大限までしていますので、問題を正しく把握した上で、政府や地方自治体のような、もっと大きな機関・団体が助成・施策・支援する事が必要だと思います。
正直ルームメイクの仕事はおすすめはできない
正直に申し上げて、ホテルのルームメイク業に転職するのはおすすめしません。
と言うより、とてもではありませんが「おすすめできません」。
これまで述べてきたような事柄(特に、収入が安定しづらい事)が理由です。
ただし、労働時間が他の業種と比べて短いので、「2つ以上の仕事を掛け持ちしたい」「とりあえずの収入が欲しい」といった、何か特別な理由がある方には、それなりにメリットがある業界だとは思います。
ルームメイクを日々遂行するにあたり、これといって特別な技術が必要なわけでもないのですが、
逆に言えば、何でも器用にこなせる必要があるとも言えます。
ですから、「自分の部屋の掃除が上手」「蛍光灯を自分で取り換えられる」「風呂掃除が好き」
といった日常の何でもないような細々とした作業を、億劫と感じない人にはおすすめの仕事と言えるかもしれません。
ただし例外が1つだけあります。
どんなホテルにも必ず「ボイラー技士」が配置されており、例えばガス系統や電気系統のような、資格を持っていない素人には手が出せないよう業務があるので、そのような資格を持っていればとても重宝されると思います。
日々のルームメイク業をこなす上で大切なのは、「とにかくハードな肉体労働に耐える」「ゴチャゴチャした人間関係を気にしない」事だと思います。
そのような事に耐性のある方でしたら、物は試しというのも変ですが一度やってみて、
「こういう世界もあるのか」と経験してみるのも、長い目で見れば人生においては、貴重な財産になると言えるかもしれません。
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