出版業界の働き改革の現状とAIと仕事の将来性を25歳の今の視点で語りたい




私は25歳で、独身の男性です。子供もありません。

現在はフリーライターとして活動していますが、最近まで出版社で働いていました。

私が働いていた会社は業界最大手の出版社で、新卒時の就職活動で内定をいただき、大学卒業後に入社しました。その後約1年間働いていました。

当時の給与は額面で21万円ほどで、休日は土日祝日です。今回は残業が多いとされる出版業界にもどのようにこの制度が導入されているのか?

現場で感じたことを書こうと思います。

働き方改革は出版業界でどう活かされているか?

働き方改革は全面的に行われていました。
そしてある程度までは、改革は功を奏していたように思います。

実際、リモートワークの推奨が始まってから2カ月に一度は「在宅ワークデー」というものが開催されました。その際には対象となる部署の社員は、如何なる場合もその日一日はリモートワークで働かなくてはいけません。

業界柄不規則になりがちで、ともすればオフィスに行って仕事をするのも手間になる業界ですので、この改革が始まったことは、現場の社員にはとても大きな意味を持つことだったように思います。

また、有休もとりやすくなったと聞いています。

管理職側が取得率を逐次確認し、取得していない社員には有給休暇の取得を促すというような場面も見受けられました。

残業については改善がイマイチ

また一方で残業については、様々な改革が進む一方、あまり改善していないように思います。

22時以降にオフィスに残って仕事をする社員は多数いますし、編集者などは校了前、徹夜で仕事をすることも珍しくありません。

業界柄仕方のない部分はあるとはいえ、この点については、会社側がしっかりと労働時間のコントロールを行いながら、収益をあげていく工夫をより考え、実行に移ししていく必要があるのではないでしょうか。

また、パワハラやセクハラに対する取り締まりについては少しずつ改善が見られます。

社員側がしっかり相談できる機会も増えたように思います。

 

全体的に見て、少しずつ改善しているとはいえ、まだまだ見直すべき点は多々あると思います。

 

出版業界における働き方改革のメリットとデメリット

メリットは間違いなく「柔軟」になったところにあると思います。

リモートワークの例でいえば、「会社に行く必要のない仕事」の際に、「会社に行かずに仕事が出来る」ようになったからです。

それは多くの社員も話していました。我々のようなクリエイティブな仕事に付いている人にとって、オフィスで全ての仕事を行う必要は必ずしもありません。

むしろオフィスに行かずに仕事をした方が効率的であることの方が圧倒的に多いと思います。

そんな仕事でオフィスに赴くのは、時間的にも全く無駄ですし、社員にとっては大きなストレスになります。そうしたストレスを取り除けるのは大きな利点ですし、積極的に活用していくべきだと思います。

ただ一方、会社で行う必要がある仕事を抱えているのに、リモートワークを余儀なくされている社員も一定数存在していました。

そうした社員にとっては、会社に行かなければ仕事にならないわけですし、彼らも「リモートワークデー」を実施することで、結果として彼らの自由を奪っていることにもなっています。

実際、そうした不満の声はいくつか耳にしたことがありました。

ですので、「リモートワークデー」という「働き方改革」を行うにせよ、例外的な事例はしっかりと受け入れるべきなのです。

事前に申請を行えばオフィスワーク可、などの譲歩を見せれば、「必要な人がリモートワーク」「不要な人はオフィスワーク」という、正しい棲み分けをした上で、各々仕事が出来るのにな、と感じました。

AIと出版業の消滅の可能性について

結論からいえば、出版業界についてはAIにより仕事が消滅することはないと思います。

というのも、想像性というものはやはり人の手によって担われるべきであるという共通認識が、今現在人々の中に根付いているからです。

しかしその一方で、危機感というのは持ち続けなくてはいけないと思います。

例えば、AIに書かせた小説、というものが一時期話題になりました。AIが物語を機械的に構成し、執筆した事例は既に存在するのです。

しかしながら、それが市場を席巻し、支配的になっていくかと言えば現状そうではないと思います。

読者が求めているのは「人の手による物語」であって、「計算し尽くされた機械的な商品」ではないからです。

そこに打算を感じた時、現代の読者はまだ失望を覚える段階にあります。

ただ、これが数十年後となると話は変わります。

ご存知の通り、本を読む人はどんどん減っています。その他の娯楽が科学の発展で急激に増えたからです。

近い将来、多くの若者が「人の手による物語」にこだわらなくなるかもしれません。世代は変わり、それと同時に不文律的に存在していたモラルも変化します。

そうなった時、「AIが書いた小説」であったり、「AIが編集を行った小説」が主流になる可能性はゼロではありません。

ですから、現在を担う私たちが、「人の手による物語」を守っていく努力を重ねていくべきだと思います。

AI時代に出版業界ではどんな人間が必要とされるのか?

2020 02 16 21h50 41 - 出版業界の働き改革の現状とAIと仕事の将来性を25歳の今の視点で語りたい

この仕事に求められるのは何よりもまず「情熱」です。ここで言う情熱というのは「厭わない」ことを指しています。

これはAI導入で仕事が変わっていくとかは関係ないと思います。

 

  • 「休日出勤を厭わない」
  • 「残業時間がどんなに長くても厭わない」
  • 「人から反対されることを厭わない」

「人の心を揺さぶる」という一点の目的において、自己を犠牲にしてもかまわないという人であれば、この業界で生き残っていくことが出来ますし、また、素晴らしい結果を残すことが出来ると思います。

しかしそうではない人、ただ「小説を読むのが好き」「雑誌を読むのが好き」程度の人なら、この仕事は間違いなく避けた方が良いです。

「好き」と「仕事」の間に横たわる溝は考えているよりも深い、私はこの業界で働き始めてから、そのことを切に自覚するようになりました。

休日出勤は毎週のようにあります。

 

友人と遊んでいる時も社用の携帯を片手に、仕事に関して火急のことがあれば友人に断りを入れて仕事しなくてはいけないこともあります。

平日も22時より前に帰れないことの方が多いです。食事は疎かになるし、自分のことに割く時間は全然ありません。

このように、自分の全てをなげうってでも、世の中に価値を提供したいという「情熱」がある人ならば、この業界に就職・転職することは全く問題ないと思います。

ただそうでない人が軽はずみに入ってしまうと、想像の何倍も泥臭い実態に失望し、失意のまま業界を後にすることになるかもしれません。

何よりまず、「自分」の「好き」の深度を図ることが大事だと思います。

この人の意見や考え方はどうでしょうか?感想待ってます!

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