現在30歳で、社会福祉士の分野で保育士をしています。保育士として仕事をして5年目となります。

主に、アスペルガー症候群、自閉症スペクトラム、身体障害を持つ子供たちと関わる仕事をしており、日々変化のある仕事です。

 

子供たちが日常生活が送れるように支援をすること、保育園や幼稚園に楽しく通えることができるよう、自分たちの気持ちの切り替え方などを保護者を含めて教えています。

 

日々経験を積み達成感を得ながら生きていくことができるように、子供たちにかかわっています。

 

AIが福祉士の仕事でできることは少ない理由とは?

 

福祉士仕事AIができることはこれ以上増えないと思います。なぜなら、自閉症やアスペルガーと呼ばれる人達は、いくら発達した人工知能があっても、支援をすることが不可能だと思うからです。

 

一般的な日常生活の介助や支援であれば可能かもしれません。「お腹が減った」と言ったことに対し、ご飯を作って、ご飯を食べさせることは機械でもできるでしょう。

 

「トイレに行きたい。」と言えば、トイレまで誘導し、オムツを変えることもできますし、やり方を伝えることもできるでしょう。

 

しかし、発達障害を持つ子供たちは、些細な環境の変化を敏感に感じとります。空気が読めない、と言われがちですが、この子たちは誰よりも人の表情や空気に敏感です。

 

大人が機嫌悪いと感じ取ればそれだけで一日大荒れです。

 

それなのに、人間の真似をしただけの作られた表情に「安心感」を得られるとは思いません。彼らは人の目を見て判断することもあります。

 

直観的に「この人は安心、この人は嫌い。」を見分けます。言い方は悪いですが、非常に動物的本能を兼ね備えている子たちです。

 

果たして機械に「様々な感情が見え隠れする目」を真似することができるでしょうか。その機械の目に「相手を安堵させる優しい眼差し」が真似できるでしょうか?こ

 

私にはこれがAIにできるとは到底思えないのです。

 

 

また、この仕事は「保護者の支援」も重要な仕事です。

 

自分が生んだ子に障害があると知って落ち込まない母親はいません。保護者は自己嫌悪し、自分を追い込み鬱になる方も多いです。その母親の心情をくみ取り、前向きになるような支援がAIにできるでしょうか。?

 

もしかしたら、将来、人の感情を心拍数、体温、心理学的な表情の変化、の面から「この人は今〇〇物質が減っているから落ち込んでいる、励ます言葉をかける必要がある。」ということはするかもしれません。

 

でもそれはあくまでも組み込まれたプログラム、マニュアルです。果たして、それで落ち込んでいる保護者の心は軽くなるでしょうか。なりません。なるはずがありません。

 

人間の感情を理解できるのは、同じ感情の変化を持つ人間だけです。今の仕事は絶対にAIに務まる仕事ではありません。

 

福祉士の仕事はAIにできないことが沢山ある

 

昨今、私たちの仕事にも「マニュアル的」な仕事をする人達が増えてきています。自閉症の特徴はコレだからこうしてみよう。アスペルガーも特徴が似ているからこっちでやろう。

 

そういった、AならばB、BならばCという、方程式のように義務的に仕事をする人が増えているのが現状です。

 

アスペルガーの人たちは一般的に薬を飲むと落ち着くことが多いと言われています。

 

精神患者と似ていて、自分の精神面を安定させるために、体の中の物質を押さえることなどによって落ち着くからです。

 

だからと言って、「アスペルガーだから薬をあげればよい。」「病院に行って病気扱いをすればよい。」と、そういう考えの人もいます。

 

しかし、それをしてしまうと、そういった人たちの支援は機械、AIでも良いことになってしまいます。

 

 

AIが蓄積する情報量は一人の人間とくらべものになりません。パターン化でいけば、AIは非常に優れており、どんな困難もパターンを組み合わせて対処をするでしょう。

 

私たちの仕事がマニュアル化、義務化をしてしまえば、きっとAIのニーズが増え、認められるようになると思います。

 

しかし、それでは違います。私たちが見ているのは、「人間」です。「人間」を理解できるのは機械じゃなくて同じ「人間」です。

 

人間だからこそ、相手の一つ一つのいつもとは異なる行動、些細な表情の変化をくみ取ることができるのです。くみ取って、相手を安心させることができるのです。

 

一番重要なのは、私たち自身が「人間らしく」いることだと思います。

 

相手を気遣い、相手を励まし、相手のことを思いやる。

 

古来より人間が人間らしくいるためには、相手を尊重し、思いやる気持ちが必要だったと思います。その気持ちを忘れず、相手に寄り添うことを続けていれば、AIは私たちの仕事には必要がなくなるのではないでしょうか?

 

福祉士の仕事から見たAIと今後の生き方について

 

現在、私たちの世界は非常に豊かになりました。こうしてこの文章を打っている私も、機械のお世話になっています。

 

どこへ行っても「機械」は私たちの生活を支えており、私たちにとってなくてはならないものになっているでしょう。

 

しかし、機械が発展することにより失われたものもたくさんあります。現代の人間関係の希薄さが最たる物ではないでしょうか?

 

昔は、友人と会話をするのに電話はありませんでした。直接会いに行く必要がありました。あえなくても、自分の手で、自分でたくさん思いを考えて手紙を書いてやり取りをしました。ネットで情報など得られなかったため、困ったら誰かに頼りました。

 

しかし今は、会う約束は「たった一行」の文章をボタン一つでできます。

 

会うのが面倒になったらボタン一つで断れます。その、画面上の文字だけで、相手の気持ちを見ることができるでしょうか?

 

 

何かに困ったらネットという便利なツールを使って自己完結ができます。人に頼らなくても生きていける時代になっているのです。

 

そんな時代で生きてきた人は、いざという時に人を頼る方法がわかるでしょうか。見ず知らずの人に助けを求めることができるでしょうか?

 

 

今後、AIが発展すればさらに人間関係の希薄さは目立ってくると思います。人のために人が動く必要がなくなります。困ったらすべてAIが助けてくれます。

 

自分が動く必要がないから、思考力も低下するでしょう。自分で動く必要がないから、極端な話運動量だって減るでしょう。

 

人間が人間のために働き、動き、考える。

 

それが本来の人間社会のあるべき姿だと思います。それが失われたら、私たちは人間ではなくなる気さえします。

 

どんなに機械が発展しても、たとえ優れたAIが誕生しても、人を思いやり、人のために何かを成したいという気持ちだけは、絶対に持ち続ける必要があると私は思います!!


AI2 - 福祉士の仕事の将来性は?AIで増えるのか減るのか?徹底して考えた
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