私の働いている業界は青果物の販売業務です。生産者・JAから青果物を買い取り、スーパー・量販店に直接販売する営業職がメインとなります。

 

営業時には、青果物の品質の良さだけではなく、売り場づくりの提案やアイテム(量目やパッケージのデザイン、値段等)の提案等、幅広い提案が求められます。物を売る時代から、「コト」を売る時代へと変わってきているのが現状です。

 

私は現在、勤続して5年目になります。現在26歳(今年27歳)です。

 

青果業界の仕事はAI導入で減っていくのか?

 

AI導入で、成果の仕事が減るかについて、広く見ると無くなることは無いと考えられます。
青果物の集荷~配送~店頭までの流れを考えると、AI化する経費を売価(消費者の購入する値段)に転化することが難しいと考えられるからです。

 

また、実態として挙げられるのが、「人の気持ち」無くしては、潰れてしまう業界だということです。
青果物の品目や年産、時期、収穫量等要因は多々ありますが、需給バランスが短期・長期で非常に変動が大きい業界なのです。

 

通常、利益を追い求めていくのが世の常ですが、「消費者の食卓」を作るのが青果物業界です。欠かせないものなのです。

 

利益だけを追い求めるわけにはいかない局面もあります。

 

反対に、「消費者の食卓」を作っているのは、「生産者」なのです。生産者の生活基盤を支えるのもまた、中間業者の役目なのです。気持ちで動かなくてはいけない局面もあるということです。

 

ただし、AIのニーズというものは、増えることが想定されます。

 

【 生産面 】

 

・・・土壌の情報や気象条件等を膨大なデータの中から、最善の施肥管理や対策を打つことができるようになり、品質の向上・収量の安定等に繋がることが想定されます。

【 販売面 】

 

・・・売り場・POSデータの分析による提案づくりの基礎作成。生産者の登録等を行い、ユーザーから求められている青果物の検索や最善の商流ルート等の計算。

 

また、生産者の状況を把握し、生産量の弾き出しを行い、実際に流通した場合の需給バランスの弾き出しなどを行うことで、短期・長期の相場動向予想などができると考えられる。

 

このようにAIの活用は、実際の現場でもすでに行われており、特に生産現場では、IT農業としてスタートし始めています。AIの活用は農業を変えることもまた、現実なのかもしれません。

 

 

AIで仕事を奪われる前に青果業界で身に着ける技術とは?

 

人間の気持ちなくしては、動いていないのが、現状の青果物業界です。だからAIで仕事が奪われることはないという結論です。

 

しかしながら、その業界特有の動きが、「ブラック業界」を作っているのも実情です。活用しなければいけない情報量の膨大さ、人の気持ちを考えるあまりに生まれてしまう無駄な仕事・作業が0ではないというのが実情です。

 

機械的に割り切ることで、利益を追及することもまた、業務改善に繋がるだろうと考えられます。
要は、人間の感情とAIの機械の融合が必要だということです。

 

売り場やPOSデータの分析は、人間の脳よりもはるかにAIのほうが優秀だと言えるでしょう。

 

しかしながら、実際に買い物をしているときの、消費者の「気持ちの動き」はAIには測りかねるのではないか、と考えられるのです。

 

たとえば、全く同じ「男爵いも 1kg」が、競合するスーパー同士で1袋198円で売っていたとします。

 

片方は、何もデザインのされていない透明の袋にバーコードと値段の入った小さいシールが貼られているだけであり、店頭にはプライスカードのみだとします。

 

一方で、もう片方は、かっこいい高級感のある袋に入れられており、店頭では「この男爵を使って、ポテトサラダを作ると美味しいよ」というような内容の店頭POPが掲示されているとします。

 

恐らく、後者のお店のほうが売れると考えられます。なぜなら、消費者は、購入するために「なぜ購入するのか?」を考えてしまうからです。

 

「おいしそうだから」、「袋がかっこいいから」、「POPを見てポテトサラダを食べたくなったから」などなど、様々な理由が挙げられます。

 

これらは、人間の感情によって購買意欲が高まっているのです。

 

すなわち、消費者の購買意欲を最大限に引き出す知恵は、我々人間にしかできないと考えられるのです。

 

そのため、とって代わられないようにするには、人間が人間のために販売をしていることを忘れずに、AIが導き出したデータを基に、消費者の感情に訴えかける提案をすることが、我々人間の使命だと考えられます。

 

 

AI時代に楽しく生きるための生活とは?

 

確かにAIは今後急速に発展すると思います。
すでに、Pepperを代表する店頭AIやAIによるレシピ提案型調理機器等、一般的に普及し始めていると感じています。

 

彼ら(AI)は非常に便利なのは間違いないです。今後も、様々な提案を我々人類に与えてくれるでしょう。

 

例えば、こんなAIが誕生したらどうでしょうか?

 

「最高の人生プランを提案するAI」・・・過去の偉人や一般人の人生経験をデータ化し、0歳~死期(平均寿命まで)までを細かく提案するのです。

 

しかも、現実的なものだけではなく、占いによる判断等も加えてきた場合、とても面白い提案になるかもしれませんね。

 

では、それに従って生きる人生は、死ぬときに楽しい人生だったと、胸を張って言えるのでしょうか?

 

このようなAIが誕生してきたときには、私の考えは古くなってしまうのかもしれませんが、自分が残してきた痕跡や、自分が考えて行動したことによる苦悩、そういったものがあるから、死ぬときに「楽しい人生だった」と笑えるのではないでしょうか?

 

自主的に選択するという意識を持とう

 

少し精神論になってしまったので、路線を戻します。

 

レシピ提案型調理機器の場合、昨日はこれを食べたので、今日はこれといった栄養バランスでの提案や、最近食べられている人気メニューの提案等、色々な角度から提案してくれます。

 

しかし、今現在、最後にボタンを押して、その日の食卓を決めているのは、選択をした、あなた、そう人間自身なのです。

 

提案の中から、これを食べたいと考えたから、あなたはそのメニューを選んだのです。

 

自動運転AIの開発も進んでいます。しかし、目的地を決めているのは、あなた自身なのです。そこに行きたいと考えたのは、あなたなのです。

 

要するに、AI社会になったとしても、我々人間の感情は決して消えるものではないということです。

 

今後もっと開発が進むと、人間が感情を持たずに生きても苦にならない世界になるかもしれない。それは未来のことなので誰にもわかりません。

 

しかしながら、AIを作りたいと考えているのもまた、人間の感情(欲望)なのです。

 

我々人間は、便利になっていく世の中だからこそ、今以上に、自分の感情、他人の感情と向き合って、生きていくことが大切だと考えております。

 

私たちのような小売は直接お客様と関わる仕事です。AIが味わうことのできない生活の喜びを知っています。

 

それを伝える工夫をしていけば、今後仕事を奪われることがないと思います!!

この人の意見や考え方はどうでしょうか?感想待ってます!

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