
調剤薬局勤務 10年以上 年齢は30代後半 転職が多いため年収は450万程度 仕事の中身は薬の在庫管理や処方箋の調剤、投与記録を書いたり健康保険に関する書類や医師への報告書を書く事が主です。
調剤時に複数の医療機関から処方された薬の相互作用や疾患として飲ませてはいけないものがないか、腎機能肝機能や年齢として服用量に問題がないか確認しています。
健康保険が大赤字で段々1件について支払われる報酬が減っているのが現状で、その結果人員が集まらず、年々環境は悪くなっています。
日本の文化としてお医者さんにお任せ医療で薬剤師が調剤するという事が根付いておらず薬学師は市民に受け入れられていないというのが現状ですね。
薬剤師はどのようにしてAIに仕事を奪われていくのか?
薬剤師の仕事というのは限りなく事務作業です。相互作用にせよ重複投与にせよAIの方が忘れることなく確認してくれます。
投与量の計算も既にプログラムを組んでコンピュータに計算して貰っていますから、疾患の鑑別よりも簡単にAIに取って変わられると思います。
4年ないし6年、化学と生物、数学をベースに一生懸命勉強しても結局無免許の事務員さんに代替されてしまうような仕事しかさせて貰えないのだからニーズが増えることはないと思います。
冗談で「薬学部は4年間かけて錠剤の数え方を習うんですよ」と言うと、私たちが誰にでも出来る事をして偉そうになんか言ってると思っている人達から下卑た感じで笑われます。
在庫の管理は錠数単位で既にコンピュータ化していたりしますし、雇用者は健康保険の払いが悪くなって給料の高い薬剤師を減らしたがっている訳だからこれからこの業界に入るのは結構リスクだと思います。
正直キャリアが反映される場面がないのです。
1年目でも10年目でもさほどの違いない業務内容、業務量をこなすことになります。
若くて健康、家庭などの事情で休むことの無い安い労働力を雇用者が欲しがるのは仕方がない様に思いますし、その点年を取ったら後がないです。
薬局で調剤作業をするよりも効率の悪い在宅訪問が増えると、人海戦術でしか対応できない部分が発生してくるので多少は求人が出てくるかも知れませんが・・・それまでは時間がかかる。
2000万円前後のような年俸での募集はもうないですし、お給料は上がることは無いと思いますね。
実際、閉塞感からやめていく人が沢山いますし、人が辞めるから求人が出るのです。
狭い空間で同じ人間とずっと一緒に居ますからいじめられっ子はずっといじめられっ子だし、一生懸命やっても患者さんからからかわれることも多い仕事です。
社会的地位も低いし医師のような権限もなくあの生物学的半減期や競合拮抗阻害、反復投与で血中濃度が一定になるまでの時間の計算式とか使いたくても無理です。
医師に報告書書くのに使ったら「オレの処方に難癖つけて、黙って数だけ数えてろ‼」って言われて終わり。
どこが専門職じゃ!と叫びたくなりますね。
薬剤師として生き残るために大切なこと
自分の権限の範囲内でAIにとって変わられない、健康保険がお金はらってくれる要素を思い付かないので看護学校を受験したりもしたけれど、面接で全部落とされましたね。
学科は満点とってた自信がありますが、反って教員を警戒させたのでしょう。
実際患者はそこまで多く求めてないし、優秀さよりも安い労働力、年齢、そいうものの方が大切な業界なのです。
業界の流れとしては、フィジカルアセスメントを覚えて副作用の発現がないか薬剤師が診察するような事が行われ始めていいます。
ただ、私は薬学のベースは診断治療学ではないと思っています。
化学と物理と生物と数学をミックスさせた学問です。これらの学問をどう現場に還元していくかというところが大事なのではないかと個人的には思っています。
でもそんな学問的な部分は一般市民である患者さんには全く理解されない部分だし、学力低めの看護師からは「何もできんやつがなんか偉そうに言うとるわ」位の扱いですよ。
かろうじて理解ある医師に必要な情報を提供することはあるけれど、それも検索ワードだけ知っていればググって直ぐに出てくる程度のものだと思います。
正直、どうしたらよいかわからないのです。
個人的にはこの業界に先があるとは思えないので逃げ出す準備をしていますがまだ完全に独立できていません。
何とか別にやっていることが食べていける状態になるまで、薬剤師免許で食いつなぎたいとおもっています。
AIにとって変わられなくても健康保険が払いを下げてきてドンドン圧縮されて淘汰が進むだろうと思います。
一部希望の残る仕事もあるにはある
主に薬局勤務の薬剤師がやっている学校薬剤師業務なんかは拡張して環境衛生や医薬品に関することや理科の先生と組んで薬の科学なんか教えても面白いと思います。
保健室と組んで性教育や薬物依存の授業なんか受け持つことも出来るんじゃないかと思いますけどAIにとって変わられない為というものではなくて折角勉強した薬学を社会に還元する方法論ですね。
ただ、現実にそういう仕事が現場で求められているなんてことはないのです。医者と薬剤師の関係は一生変わらないし、事務作業で終わっていくのではないでしょうか?
転職相談所にはこいうのって絶対かかれていないでしょうね(苦笑)
調整薬局は将来性がないし、就職はやめておけ
調剤薬局はお薦めしません。今後は縮小に向かうはずです。 やめておきましょう。
薬学という、基礎科学から人体への応用までの学問をもっと使える業界は色々あると思います。
それこそAIを作る側に回った方がいいし、教育実習に行って薬学部を出て教員免許取って理科や数学の教員になっている人もいます。
保健所や警察、厚生労働省、麻薬Gメンや通関、製薬企業や医薬品商社など就職先は色々あります。
病院の薬剤部の方がまだ医師や看護師の仕事の下支えとしての業務が認められて来ているので先が細々とあると思いますし、臨床研究の場も得られるから調剤薬局よりは出来ることが多いのではないでしょうか。
ドラッグストアの市販薬の相談販売も20年前は薬剤師の業務でしたが雇用者側は人件費を減らすために登録販売者制度を国に認めさせ、今や薬剤師はほとんど必要とされなくなりました。
会社が欲しいのは利益ですから、自分の給料が高いということはそれ以上の収益を上げなければならないということであって「自分の給料が高くて素晴らしい」と喜んでばかりもいられないのですよ。
これまでは健康保険の支払いが比較的高かったから下がってきたと言ってもお給料が減るところ迄ま行かなかったけど、今後は無理。
これからは薬剤師給料減りますよ、多分。
現在薬学部にいる人には耳が痛い話だと主ます。
薬剤師のほとんどは私立大学に6年通い、卒業時に1000万の借金がある人もいるから、すんなりと現状を受け入れられないかもしれません。
でも事実は事実。
今比較的高い給料の取れる調剤薬局よりは病院に、或いは公務員になっておいた方が40代以降安定した人生を送れるしそういう職業の方が結婚などのライフサイクルも考えやすいと思います。
まだ20代の方は受験資格があるうちに他の職種を考えた方がよいと思います。
薬剤師には夢も希望もないので早めに転職を考えておきましょう。
コメントくださるみなさんありがとうございます。
薬剤師さんのユーチューバーさんの意見もついでに載せておきます。この業界についてどう思いますか?